【夢見る月の調べ】
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のんびりまったりと放浪する中の人の
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この先妄想はいりまーす(ぁ
嫌な人はみないよーに
嫌な人はみないよーに
いつもの灰色の空を見上げながら今日も炭を掘っている少年がいた。
バンダナをして煤の付いたズボンを履いている。
一生懸命働いている様子がその額に浮かんでいる汗から目に見えて
分かった。
このモーグシティではモーグ炭と呼ばれる炭が採掘できる。
これは飛空庭の燃料になるもので、庭を町から町への移動手段としている
冒険者たちが欲しがるものなのだ。
炭一つの値段はあまり高くないが、大量に買い占めていく冒険者も多く
炭の発掘量が需要に追い付いていないのも現状である。
この少年、焔心も炭を発掘して生計を立てている一人で、今日も今日とて
発掘作業に勤しんでいるのだ。
「ふぅ、ちょっと休憩にするかー」
よっこいしょとその場に腰を下ろした。
額から流れている汗を拭きながら水筒を取り出そうとした…
その時だった。
突然灰色の空に光が差し込み、大きな音がして目の前が真っ白になった。
しばらくして光は収束し、そっと目を開けてみるとそこにはホワイトゴールドの
綺麗な髪色をしたタイタニアが倒れていたのだ。
「な!?何が…」
驚いてただ見ているしかなかったが、そのタイタニアが
うっ…とうめき声をもらし、はっと我に返ってすぐに近づいて
体を起してやった。
「おい、大丈夫か?」
「…う、ここは…?」
気がついたタイタニアはきょろりと周りを見渡す。
「ここはモーグシティだ」
「モー…グ?エミルの世界の…」
なんだろう、こいつは。
突然現れて、どうやらモーグシティを知らないらしい。
もしかして…
「タイタニアの試練か?」
「うん、それでこっちの世界に飛ばされたはずなんだけど…」
「おかしいな、タイタニアの試練ならこんなところじゃなくて普通にアップタウンに転送されるはずなんだが」
うーんと頭をかしげるタイタニア。
「実は飛ばされたときのこと良く覚えてないんだよねー」
「え…」
そういうとタイタニアはさっと立ちあがり、洋服の汚れをはらおうとしたが
よろけてしりもちをついた。
「…っ」
足首を抑えて、苦痛に顔を歪ませていた。
「もしかしてさっき落ちてきたときにひねったのか?」
「そうみたいだ…困ったなー。これじゃ、そのアップタウンってところまで
いけないかもしれない」
ここにいてもこいつはどうにもできない。
ならここで出会ったのが運命だと思って、手を貸してやるのが男って
もんだよな!
「よし!手を貸すぜ!」
「…!ありがとう、僕はエルジュノン。きみは?」
「おれは焔心だ!よろしくな!」
「うん、よろしく!ほむたんー^^」
「ほむっ!?や、やめろよ・・・その呼び方」
くすくすと笑ってエルはこう返した。
「だって、ほむたんって可愛いでしょ?」
******************************
その後はおれの飛空庭でアップタウンまでこいつを送ってやった。
別れるときに一応連絡先を交換したが、こいつとはもうこれっきりだと
思う。おれはモーグシティから滅多に離れないし、何せあいつは
おれとは合わない…。
まぁ、ちょっとはかわいいなーとか思ったけどよ…。
歩いていったやつがくるりと向き直り、こちらに叫ぶ。
「勘違いしてるみたいだから言うけど、僕は男だからー!」
そういうとあいつは去っていった。
え、ちょっと・・・
あの髪の長さで男ってありなのかよ!?
男らしさを求めていたほむにとって、
あの髪の長さは衝撃的だったらしい。
*********************
後日談。
無事にアップタウンへ送り届けられたエルは
冒険者としての道を歩みだしていた。
「ほむたんのあの格好…
すっごいそそられるんだよね…」
あやしい一言をつぶやいて、長い長い街道を歩いていくのだった。
その手にはたくさんの紙袋を抱えて・・・・。
END?
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